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基礎知識

茶室に設けられる窓は、室内の採光・通風・温度を調整すると同時に、和らぎと空間的広がりをもたらします。窓の位置により、点前座前の風炉先窓、床中にある墨蹟窓(床窓・花明窓)、客座には躙口上の下地窓や連子窓など、さまざまな形やデザインがあります。また、掛込天井に突上窓を設ける場合には、雨水の処理などに注意が必要です。

◎下地窓
土壁の土が落ちたように、素朴に下地の木舞を見せた窓。別名「塗り残し窓」ともいいます。木舞に藤蔓や葛を外側では縦、内側は横に巻き付けます。

◎連子窓
敷居・鴨居・連子子で構成される窓です。草庵茶室では躙口とセットで設けられる構成が多く見られます。

◎色紙窓
上下2段の窓で、上下の中心がずれて配置されます。点前座勝手付に設けられます。