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基礎知識床脇

◎工芸品や筆硯などの置場が装飾的なものに変化した。多くの意匠がある。
◎天袋・地袋・違い棚を設けた型が多く見られる。
◎床脇に光を採り込むために狆潜り・獅子垣窓・洞口が設けられることもある。

本鳥の子紙

越前の手漉きの雁皮紙100%原料とする紙。襖紙の最高級品。鶏卵の殻の色に似ているのでこの名がある。

刀刃(はっかけ)仕上げ

落掛の角材を刀の刃ように薄い板状に仕上げること。下端まで土壁で上品な仕上げになる。数寄屋風の床の間によく使われる。

面皮材

丸太材を角柱に削るとき、四隅の15〜30㎜の樹皮を残して削ったもの。

面付け丸太

丸太柱の正面下部前面を筍目より上(柱高の1/3くらい)まで手口・鉋で削って平らにした柱・框。

筍目(たけのこめ)

丸太の床柱の前面が畳の縁と揃うように、柱の前面を下から柱幅の2〜2.5倍くらいまで削り取ったもの。美しい筍を割ったような木目があらわれる。

名栗(なぐり)

杉・栗を四・六・八角にして、その表面を波打つように削って粗い木肌面をそのまま見せるよう加工したもの。

錆(さび)丸太

檜や杉の樹皮を剥いで林の中に置き、菌による黒い細かい斑点を出したもの。閑寂で侘びた感じが出せる。

档(あて)丸太

檜や杉のコブや曲がりなどの癖を生かした磨丸太で、野趣で癖の面白さが特徴。

絞丸太

表面に溝がついた杉丸太。床柱に多く使われる。人工的にはプラスチックの箸状の当て木をして2〜3年かけて模様をつける。天然絞りは高価である。

磨丸太

杉や檜の丸太の皮を剥ぎ、小砂などを使って磨いたもの。床柱などに使われる。