草の構え(数寄屋・小間・小座敷)
厳格な決まりや格式といった堅苦しさを捨て風雅で自由な中に、侘び心と穏やかで素朴な表情を大切にした構えです。
踏込床・蹴込床・蹴上床などのかたちの床地板や床框が多く見られます。また、簡素な織部床(壁床)・洞床(龕破床)・釣り床・枡床・置床などで小座敷を構成します。1.5畳台目・2畳台目・3畳・4.5畳・6畳などの茶室・小和室や玄関や畳コーナーを構成することもあります。
床柱には名栗や丸太の面皮材がよく使われます。野趣の味わいの材料を上手に使って、風雅に設えたいものです。