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基礎知識「真」「行」「草」の構え

「真」「行」「草」の構え

床の間には、最も厳格な決まりにもとづいてつくられた「真」の構えと、やや崩した数寄屋書院風の「行」の構え、自由で閑寂な茶室風の「草」の構えの三つの構えがあります。ただ、厳格な分類ではなく相対的なものともいえます。

「真」「行」「草」はもともと書道における漢字書体である真書・行書・草書から来ています。真は楷書、草は風雅な草書で、行はその中間です。この概念が床の間に持ち込まれ、その簡素化の度合いによって「真」「行」「草」の三つの構えで表現されています。