Share:

基礎知識床の間の向き

床の間の向き

床の間は南向き(北床)か東向き(西床)に配置するのが普通です。客人を北向き、西向きに座らせない配慮ですが、「君子南面す」「北面の武士」などの言葉に見られる中国の易経の影響も強いと思われます。冬の寒い北風を防ぎ、夏の蒸し暑い西日を遮る効果もあります。

床の間・床脇・書院の配置は、左側に庭に面した書院、庭から遠い右側に床脇が来るものを本床(本勝手)と呼びます。その逆に床の間に向かって書院が右側にあり、床脇が左側にあるものを逆床(逆勝手床・陰床・下座床)と呼びます。