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基礎知識壁・天井の材料

スギの中杢・柾

現在はスギの柾目・杢目・中杢が大半です。スギは屋久杉(鶉杢)・春日杉(笹杢)・霧島杉(笹杢)や長年中に埋まっていた神代杉(鶉杢)が最高級。ただ、手に入り難いので秋田杉や吉野杉の中杢が多く用いられます。現実には大半が銘木を表面化粧した天井用合板です。ただ、小和室には派手な杢目は不釣り合いです。

数寄屋風の場合には垂木や竿縁に皮付き小丸太・竹なども使われ、天井板にはスギのヘギ板を重ねた野根板天井、薄い板を編んだ網代天井、簾張天井、竹張り天井なども見られます。

珪藻土・和紙張り

近年多く用いられるようになったのが珪藻土です。施工が比較的早いのと保温・断熱・脱臭・調湿・防火・遮音などの機能に優れています。使われ出したころには、繋ぎの問題や下地などの施工の問題が散見されましたが、最近は改善されてきているようで、美しい仕上がりの例も見られます。

床の間の壁や腰高より下の壁は擦れて土が剥がれ落ちることがよくあります。これを防ぐため、畳から30㎝高まで昔ながらの和紙張りにするつくりも見られます。

壁・天井の材料

◎伝統的壁材料として、本物の土壁、聚楽壁・京壁・漆喰壁などがある。珪藻土は近年、多く使われるようになった。
◎天井材はスギの柾目・杢目・中杢が大半。実際には天井用合板が使われることがほとんど。

壁材料

聚楽・京壁・漆喰・土壁

伝統ある左官仕上げの聚楽(じゅらく)壁が最高の仕上げとされます。本来の聚楽土は手に入りづらいので、京都周辺でとれた土を混ぜた京壁がよく使われています。聚楽壁・京壁に似たエマルジョン系合成樹脂の吹付け材も使われます。

民家風や書院などによく使われるのが白い漆喰(しっくい)壁。上品で表面が滑らかな左官材料ですが傷つきやすいのが欠点。茶室などでは本物の土壁も用いられます。中塗りで止めたり、藁スサを混ぜて粗目に仕上げたり。クロス・壁紙は施工が早く安価で見た目の美しいものもあります。