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基礎知識片流れ天井

片流れ天井

傾斜した天井のことで、屋根勾配を利用していることから勾配天井とも呼ばれます。茶室や数寄屋和室には化粧垂木や木舞を使った化粧屋根裏天井も使われますが、それも勾配天井の一種です。

数寄屋建築の場合、室内から見上げる天井勾配は3/10勾配までに抑えたいところです。瓦葺・草葺屋根ではこれより急勾配となるため、垂木・野地を屋根裏に二重に設ける二重化粧屋根裏天井とします。民家の2階床板・桁をそのまま見せる天井を化粧床組天井といいます。

本棟造りの屋根勾配に合わせた片流れ天井(みすゞ設計)